リハビリテーション職種(PT・OT)のキャリア・デザイン  ~資格を活かし、社会に貢献するために~

■はじめに(というメッセージ)

 

「今、仕事は楽しいですか?(いきいきと仕事をしていますか?)」

「将来の自分は、どのように仕事をしているか。思い描けていますか?」

 

今回、キャリアデザインに関する本を発行する機会をいただきました。

この本は、リハビリテーション領域の、

特に理学療法作業療法について学んでいる3年生、4年生の方と、

実際に現場で働いている

若手の理学療法士作業療法士の方に向けて書いています。

 

もちろん、理学療法作業療法に関心を持っている方も

歓迎しますが、

より実感をもって読んでいただけるのは、

上記の方たちではないかと思います。

 

キャリアデザインについて考えるといっても、

これまでであれば、

理学療法士作業療法士の資格を取ると決めた時に、

すでに大きな舵を切っているわけですが、

その後にさらに選択肢があることを、

今なら、何らかの形で提示できるのではないかと思ったのです。

 

資格ができてから半世紀以上が経っている今ならば、

時間の経過とともに、

さまざまな先駆者の方たちが歩んできた道があるからです。

 

そして、時間が経過したからこそ、環境が変化しているため、

望まれるもの、必要とされることも変化していることに

対応していく必要性を感じたからです。

 

 実際のキャリアは、最終的には、

そのひとが歩いた人生という道のあとに出来上がるものなのかもしれません。

 

この本には、いろいろな先生にインタビューという形で

登場していただきますが、

自分の意志だけでなく、目の前の患者さんや、

スタッフ、病院からの指示や依頼、地域からの声など、

ひととの出会いや、望まれることによって、

先駆者として、思いもよらない形で築かれたキャリアがあります。

 

そして、情報の伝達速度が速い現代は、

新たに築かれたキャリアが、一般的になり、広がっていく、

その流れがとても速いように思います。

 

さらに、今の時代には、従来のキャリアに加えて、

これらの分野で新たなキャリアを開拓するひとも、必要となるでしょう。

 

さぁ、あなたはどのように働きたいですか。

どのような理学療法士作業療法士として、

必要とされる場所で貢献していきたいですか。

そういう場所や役割を、自分たちで新たに作っていきませんか。

 

今回、出版の機会を与えてくださった

株式会社シービーアールの三輪社長さん、

最初の意気込みは熱くとも、その後、失速したわたしを

支えてくれました担当編集者の永井さん、

しっかりとした知識と文章力で力強く、

キャリアデザインについて基礎から提示してくださった

共同著者の高木先生に深く感謝いたします。